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授乳中に緊急避妊薬を飲んでもいいですか?

Emergency contraception is compatible with breastfeeding, but the choice between levonorgestrel and ulipristal changes how you time nursing.

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授乳中に緊急避妊薬を飲んでもいいですか?
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出産後に授乳をしている最中、予期しない状況で緊急避妊が必要になると、まず思い浮かぶ心配は「薬の成分が赤ちゃんに行かないか」です。診察室で見ていると、この心配のために薬の服用自体をためらって時間を過ごし、結局効果が落ちる時点で来られる方が少なくありません。結論から申し上げると、授乳中でも緊急避妊は可能です。ただ、どの成分を使うかによって、授乳を少し延ばす程度や薬を変える選択が変わるだけです。前回の記事に続いて、今回は授乳と緊急避妊の関係を落ち着いて整理してみます。

授乳中の緊急避妊、何が使えるか

授乳中に選べる緊急避妊の方法は大きく二つです。一つは飲む緊急避妊薬で、もう一つは銅の子宮内装置です。銅の子宮内装置は緊急避妊効果とともに、その後数年間の長期避妊を同時に得られるので、追加の避妊まで考えるなら良い方法に挙げられます。ただし装置を子宮に留置する過程への負担のため、簡単に服用できる経口緊急避妊薬を好まれる方が臨床的にはより多くいます。

飲む緊急避妊薬は、さらに成分によってレボノルゲストレル系列とウリプリスタル酢酸エステル系列に分かれます。二つの薬は効果が維持される期間も、授乳との相性も互いに異なります。この違いを知らずに「緊急避妊薬」を一つにまとめて考えると、授乳中の選択で混乱が生じやすくなります。より多様な避妊法の全般が気になるなら、避妊方法にはどんな種類があるかの項目も併せて参考にされるとよいでしょう。

授乳中の緊急避妊は禁忌ではありません

授乳婦に緊急避妊薬は原則として禁忌ではありません。米国疾病予防管理センターの避妊の医学的適格基準(2024)は、レボノルゲストレル、ウリプリスタル酢酸エステル、銅の子宮内装置を含むすべての緊急避妊方法を、授乳婦に対して1等級に分類します。1等級は、その方法の使用に制限を置く理由がないという意味です。

同じ基準は、レボノルゲストレルが母乳に移行しても、その量が非常に少なく、薬物に曝露した授乳婦とそうでない授乳婦の間で授乳関連の結果がはっきり異なるわけではないと説明します。すなわち「授乳中だから緊急避妊をまったくできない」という考えは事実とかけ離れています。核心は「できるか」ではなく「どの成分を、どう使うか」にあります。

授乳中の緊急避妊は可否の問題ではなく、成分の選択とタイミングの問題です。ためらって時間を過ごすことが、かえって損になります。

レボノルゲストレルと授乳のタイミング

レボノルゲストレル系列は、授乳中の緊急避妊で比較的扱いやすい成分と報告されます。母乳に移る量が少ないため、米国産婦人科学会は、乳児の薬物曝露を最小化するには服用後一定時間、授乳を少し延ばす方式を案内してきました。学会資料(2015, 2017)では、服用後少なくとも8時間、長くても24時間を超えない範囲で授乳間隔を置く方法を紹介します。

診察室で私がお勧めする実用的な方法は、薬を飲む直前にまず授乳や搾乳をしておくことです。そうすれば薬物濃度が最も高い区間を避け、次の授乳まで自然に間隔ができます。延ばした間に母乳が不快に張ってくるなら搾乳で空けておきますが、このとき搾った母乳は与えず捨てるほうが安全です。この程度の準備だけでも、漠然とした不安のかなりの部分が整理されます。

ウリプリスタルはなぜ異なる扱いをするのか

ウリプリスタル酢酸エステルは効果の面で長所が明確です。米国産婦人科学会は、ウリプリスタルが関係後最大5日まで、そして多様な体重でレボノルゲストレルより優れた避妊効果を示すと説明します。効果だけ見れば魅力的な選択です。

ただし授乳の状況では話が少し変わります。ウリプリスタルとその活性代謝物が母乳から少量検出され、授乳児に対する安全性データが十分でないためです。ですから複数の学会は、授乳中ならウリプリスタルを1順位で勧めず、可能ならレボノルゲストレル系列で代替する方向を提案します。もしウリプリスタルを使うことになれば、授乳を延ばす期間がレボノルゲストレルより長くなります。ただし最近の英国性・生殖保健学会の資料(2025)は、単回服用時に薬動学的根拠上、授乳を必ず中断する必要はないという見解も併せて提示しているので、最終判断は主治医の相談を通じて個別に定めるのがよいでしょう。

二つの成分、一目で比較

授乳中の緊急避妊で二つの成分がどう異なるかを整理すると、選択が一段と明確になります。

区分レボノルゲストレルウリプリスタル酢酸エステル
授乳中の適格等級1等級(制限なし)1等級(制限なし)
授乳中の優先順位一般的に優先推奨次善として考慮
授乳を延ばす期間おおむね服用後8〜24時間より長く勧められるほう
効果持続関係後の時間が短いほど有利最大5日まで効果が報告される

表のとおり、二つの薬とも適格基準上は禁忌ではありませんが、授乳中に「先に考慮する薬」はレボノルゲストレルのほうである場合が多いものです。ただし関係後の経過時間、体重、個人の状況によって判断が変わりうるので、この表は絶対的な基準ではなく相談の出発点としてご覧ください。

授乳中にどの薬が自分に合うか早く確認したいなら、診察前でも気軽にお問い合わせいただけます。

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服用の時点と効果、そして限界

緊急避妊薬は早く飲むほど効果が高くなると報告されます。一般的に関係後の時間が短いほど避妊成功率が高く、時間が長くなるほど失敗の可能性が次第に上がる傾向が知られています。すなわち「できる限り早く」が緊急避妊の核心原則です。授乳中という理由で服用を数日延ばすことは、かえって効果の面で損になりえます。

もう一つ重要な点は、緊急避妊薬が100%ではないという事実です。すでに受精が成立している場合には着床を防ぐのが難しいため、緊急避妊の後でも妊娠の可能性が完全に消えるわけではありません。服用後に予定に変化が生じうりますが、たいていは数日程度早まったり遅れたりする範囲で整理されます。時点の選択をより細かく検討したいなら、緊急避妊薬はいつまで服用すれば効果があるかの項目も役立ちます。

服用後、必ず確認すべきこと

緊急避妊薬の服用後、最も重要に覚えておくべきことは生理の変化の観察です。服用の影響で予定日が3日前後早まったり遅れたりしうりますが、1週間以上遅れる場合はよくありません。したがって生理が1週間を超えて遅れるなら、必ず妊娠反応検査をしてみるべきです。

下の項目は、授乳中に緊急避妊をしたとき自分で点検するとよい内容です。

  • 薬を飲む直前に授乳や搾乳を済ませたか
  • 成分に合った授乳間隔を守ったか、搾った母乳を捨てたか
  • 生理が1週間以上遅れていないか
  • 遅れているなら妊娠反応検査をしたか

繰り返し緊急避妊が必要な状況なら、緊急避妊はあくまで「緊急」の対策だという点を覚えておくのがよいでしょう。普段の避妊を安定的に設計することが、より根本的な解決策です。出産以降の体の状態と授乳の有無に合った避妊計画は妊娠・避妊クリニックで併せて相談でき、避妊全般についての理解は避妊はどうしようかの記事で幅広く整理しておきました。

授乳中の緊急避妊は「できるかできないか」の問題ではなく、成分とタイミングをどう合わせるかの問題です。一人で検索しながら不安になるよりも、薬の服用前後で一度相談を受ければ、最も安全で効果的な選択を一緒に見つけられます。薬の処方時には必ず主治医との相談が必要です。

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執筆者:イ・ドンヒ 代表院長 · 産婦人科専門医 · 医療陣の紹介を見る

初版公開 2023年12月15日 · 最終確認 2026年5月30日

参考資料:米国疾病予防管理センター 避妊の医学的適格基準 (2024), 米国産婦人科学会 緊急避妊診療指針 (2015, 2017), 英国性・生殖保健学会 ウリプリスタル・授乳声明 (2025)

本記事は一般的な健康情報を提供するためのものであり、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状がある場合は、診察を通じてご相談ください。

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